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アスレチックスと言えば、マネー・ボールでお馴染みの球団です。
その中で「盗塁を嫌う」というエピソードがありました。
まあ、マネー・ボールはあくまでスポーツの専門家でもないマイケル・ルイスが書いた読み物なので、面白おかしく書かれている部分もあるでしょう。
それでもアスレチックスは現在でも盗塁が多いようなチームでもありません。

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画像:ウィキペディアより

しかし2008年にラージャイ・デービスが加入すると盗塁をしまくって話題になりました。
2011年にはココ・クリスプが盗塁王を受賞するほど走りました。
「いよいよマネー・ボール戦法も変わったか」と言われたものです。

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なぜラージェイ・デービスに盗塁をさせたか

その一方で現在は特に盗塁が多いチームでもありません。
なぜ、一時期走りらせまくったのかと言えば、理由は単純です。
選手の価値をあげるためです。

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画像: Toronto Lifeより

当時のアスレチックスというのは、一時の勢いを失い優勝候補というようなチームでもありませんでした。
だからデービスのような走れる選手には盗塁をさせることで、選手の評価を上げていたというわけです。
盗塁数が多ければそれだけで選手の価値が上がるので、将来性のある若手とのトレードの駒になるからです。

MLB: Oakland Athletics at Los Angeles Angels
画像: MLB Rumorsより

クリスプは11年にFAとなりましたが、ドラフト補完指名権がもらえるタイプBになれず。
やや衰えも見られ他球団から好条件がもらえず、結局は再契約することになりました。
その一方でデービスは、50盗塁を記録した10年オフにトレードの駒として若手2人と交換でブルージェイズに移籍。
2008年途中にジャイアンツをクビになってアスレチックスに来た男が、見事価値を釣り上げてトレードの駒となりました。

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4番を打った新庄剛志

新庄選手がルーキー時代メッツで4番を打ったのも同じような理由でしょう。
新庄選手には選手としての能力にプラスして、日本からの営業面でも大きな価値がありました。
だからトレードの駒としてそれなりに使えると判断したのでしょう。
4番を打たせることで、より価値を上げようとする意図があったはずです。

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画像: Lawrence Journalより

新庄選手はオフにジャイアンツにトレードし先発左腕を獲得。
その後、似たタイプで伸び悩んでいたゲーリー・マシューズをパイレーツから引き取り。
さらにFAでロジャー・セデーニョ、トレードでジェロミー・バーニッツと大物外野手を獲得してオフを賑わせました。

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画像: metsminors.netより

まあ、こんな感じで選手の価値を上げるための駆け引きって、いろいろやっているわけですね。
こういう起用法的なことは我々の目からも見えるわけですが、おそらく見えないところでもやっているはずです。
いかに付加価値をつけて、お互いに良いやり取りができるのかという点もトレードには重要なことですからね。

新庄剛志の動画まとめ